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隠れ「やる気ない奴」を見破る方法

 
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塾ってホントに必要?そんな問いをずーっと自分に投げかけてました。塾の社員として14年。全国1位の売上を達成。塾選びについて"どストレート"に語っていきます!

皆さんの周りに

隠れ「やる気ない奴」

はいませんか??

 

一見、やる気があるように見えたり

または普通に見えたり

 

でも

フタを開けてみると全然努力をしない

 

今回はそんな

隠れ「やる気ない奴」

の見破り方について述べていきます。

 

この記事読むのダルい人は

私が同じような内容を音声でしゃべり散らしていますので

良かったらこちらでお聞きください。

 

 

さて

 

私は大手塾のでっかい教室の教室長として

長年働いてきました。

 

その間

実に様々なお子さんや保護者の方と接してきました。

 

私の教室は最大で250人ほどの生徒が通っていました。

その全親子と年に数回、私が面談していました。

(ちなみに超絶ブラックな労働環境です。)

 

おそらく全国のどの塾を見渡しても、

250組の親子と面談を年に数回欠かさず行う教室長など

存在しないでしょう。

(普通は教室長以外にも社員が付くのですがうちの教室にはいませんでしたいませんでしたいませんでした僕は何を思えばいいんだろう僕はなんて言えばいいんだろうこんな夜は逢いたくて逢いたくて逢いたくて君に逢いたくて君に逢いたくてまた明日を待ってる)

 

もし存在していたとしても

集団塾の講師くらいです(でも250人はないよなぁ)。

それも

学部が中学生・高校生に限定される。

 

私は

小1~高3まで

全学部・学年の面談を担当してきました。

 

この大変さは業界人にしか伝わらないと思いますが

とにかく大変でした。

 

別に

今、「大変だった自慢」をするつもりは毛頭ありません。

 

ただ

人数、そして多種多様の学年に接してきた経験は

全国の どの教室長よりも多いという自信はあります。

 

そんな中、

隠れ「やる気ない奴」

を見破る力を身に着けてきました。

 

そもそも

なぜ隠れ「やる気ない奴」を見破る必要があるのでしょうか?

 

それは

のちのちクレームの元となるからです。

ひいては

塾の評判が落ち、業績悪化に直結してしまうからです。

 

私が教室長をしていた塾は

自分でいうのもなんですが

良心的だったと思います。

 

何が?というと

価格面や指導面もそうですが

何より

やる気のないお子さんの入塾をしっかり断る

ということを確実にやっていたからです。

 

塾は教育機関とはいえ

民間企業です。

 

利益を追求しなければなりません。

 

世の教室長は

本社や上司から

常に営業数値の達成を求められます。

 

だから

「できない教室長」は誰彼構わず入塾させてしまいます

とりあえずの売上が確保できるからです。

 

しかし

私は

目先の売上よりも

後々のクレーム対応をひどく恐れていました。

塾のクレームで最もヘビーなのは

「成績が上がらない」

というものです。

 

こればっかりは

塾にはどうしようもない事柄なのです。

 

しっかり授業を提供しているにもかかわらず

お子さんの成績が上がらない。

 

これは

100%塾の責任(金とってるから)ですが

だけどもだけど

塾にはもはやその生徒の成績を上げることは基本的にはできません

 

早くも塾のタブーに切り込んでしまいましたが

この事実を公表している塾は日本に一つしかありません(私調査)。

 

塾としてきちんと授業を提供し、宿題を課し、

宿題をやっていない生徒には

やるように指導する。

で、やってくるようになる。

でも成績が上がらない。

 

宿題のやり方に問題があるのだろうか?

はたまた授業に向かう姿勢が悪いのだろうか?

 

世の塾講師や教室長は様々な分析・工夫を凝らして

成績が上がらない生徒への指導を試行錯誤していきますが

これらはほとんどうまくいくことがありません

 

その最大の原因は

 

 

 

本人に学習意欲がないから

 

 

 

です。

 

授業に向かう姿勢はどうすればよいか?

宿題の効果的なやり方は?

なんてことは

はっきり言って成績の上がらない生徒でも

なんとなく分かっています。

分かっててもやらないだけです。

 

やる気がないからです。

 

やる気がない生徒のやる気を出させることは

塾にはできません

 

もしも

 

勉強を心から拒否している人間に

勉強をさせることが可能なのだとしたら

それは

もはや

心理学や精神医学など

医療行為が必要な事柄になってきます。

 

一介の会社員である塾講師や教室長には

到底及ばないことです。

 

だから

塾は

もともと頑張れるお子さんを伸ばすことはできますが

勉強を心から拒否しているお子さんを伸ばすことは

天地がひっくり返ってもできません。

 

イヤ

俺はやったったぜ!

 

という塾講師等もいらっしゃるでしょう。

でもそれは

偶然

です。

 

再現性は微塵もないでしょう。

再現性あったら独立して一生安泰ですね!!

絶対流行りますよその塾(マジで)!

 

 

 

やる気のないお子さんは

勉強時間を増やして宿題をじっくりやるよりも

ゲームをする時間の方が大切なのです。

 

家庭内での時間の使い方を指導することなど

塾側にはできません。

 

 

成績が上がらず

クレームが来るまでには入塾から数か月単位で時差が生まれます。

要は何か月かは親もクレームを入れるガマンをするのです。

 

二か月も三か月もたって

全く成績や、本人の行動(勉強時間が増えたなど)が変わっていなければ

その塾は潔くやめましょう。

 

本人の「やる気でる待ち」です。

本人が自ら「成績やばくてもっと勉強したいから塾に行かせて」

と申し出るの待ちです。

 

無理やり通わせても絶対に事態は好転しません。

むしろ将来にわたり、親子間に禍根を残すことになるでしょう。

 

そして

数か月も生徒を預かって

成績も行動も変えられない塾は

今後いかなる手段を持ってもその生徒を変えることはできません。

 

 

というわけで

塾にとって

「成績の上がらない生徒」

はマイナス要因なのです。

 

軽々しく入塾させるべきではないのです。

 

だから私はやる気のないお子さんをお断りし続けてきました。

 

基本的に

塾というのは

面談する時点である程度「入塾意思を固めた状態」で親子はきます。

 

だから

入塾させることそれ自体は難しいことではありません。

これは世の営業職とはかなり異質な部分です。

 

だから

入る意思がある人に

「うちに入らないでください」

というのは非常に心苦しい。

 

最初は断るのに慣れなかったり

親から激怒されたりしますが

後々のクレームの方がはるかに時間と手間と精神力がかかる。

 

でも

私はやり抜きました。

 

はい

 

では最後に

 

隠れ「やる気ない奴」見破り方を。

 

やり方は簡単です。

 

入塾面談時に

こう質問するのです。

 

「どうして塾に入ろうと思ったの?」

 

それで無言だったら次。

 

「塾に入ってどうなりたい?」

 

これに無言だったらもはや本人に塾に入る意思はない

と判断できます。

 

入る意思がないのに

入塾後のビジョンを語れるはずもありません。

 

たどたどしくてもいいので

「定期テストでもっと点取りたい」

とか

「あの高校に入れたらいいなと思ってる」

とかの希望が出てきたらひとまずOKです。

 

皆さんの周りに

隠れ「やる気ない奴」がいたら

もしかすると

「この仕事に就いてるでしょ?これからどんなふうになりたい?」

ということを考えられるように接していけば

マインドが変わっていくかもしれません。

仕事でも自分の人生全般でもいいんです。

そういった余裕を持たせることが大切です。

 

そういった「ちょっと先の成長した自分」

を想像できるように

なればいいなと思います。

 

 

長々とお付き合いいただき

ありがとうございました!

 

また次回お会いしましょう!

 

 

 

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