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個人塾の良い口コミが広まらない理由

 
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塾ってホントに必要?そんな問いをずーっと自分に投げかけてました。塾の社員として14年。全国1位の売上を達成。塾選びについて"どストレート"に語っていきます!

皆さんこんにちは。

 

晩酌相撲です。

 

本日は

個人塾の良い口コミが広まらない理由

 

についてお話いたします。

 

音声配信でも毎日

こういったことをお話していますので

良かったら聞いてみてください。

 

 

私は

塾に入社して1年目は

小規模な教室の教室長を務めました。

 

生徒の人数は30人ほど。Maxで40名ほどの小さい教室です。

(私が担当する数年前から採算が取れずに私が教室長就任して1年後には閉鎖してしまいました…)

 

1年目でいきなり教室長か??

と自分で疑問に思わないでもありませんでしたが

まあ会社の人員不足ということで強引にやっていました。

 

結果的には1年目の教室のときが一番、

生徒のことを見られていた

言い換えれば生徒に対する「指導の質」

は一番高かったなと感じます。

 

理由は単純で

生徒一人ひとりの事を見ることのできる人数だったから

です。

 

授業自体は学生アルバイトの講師が担当していましたが、

志望校を決めたりなどの進路相談

どの科目に力を入れたらよいかのなどの戦略的アドバイス

などは教室長の仕事です。

 

生徒の人数が

少なければ少ないほど、

生徒に関する様々な情報が教室長の頭にインプットしやすいんです。

結果、アドバイスの質も高くなっていきます。

 

逆に、

生徒の人数が多くなればなるほど

教室長の人数はそのままなのにも関わらず

教室の規模だけ大きくなる

 

生徒の事が見えなくなっていき、

指導の質が下がっていきます。

 

なので

一つの教室に通う生徒数が多くなればなるほど

その指導の質が下がっていく

というのが一般的な現象となっていきます。

 

そんなことを踏まえながら。

 

 

個人塾、特に小さい規模でやられている塾。

 

意外と評判の良い塾が多いんです。

 

でも

その評判というのはあまり表立って広まることは

あまりありません。

 

同業者である私の耳に入ってくる個人塾の良い情報はごくわずか。

 

せいぜい

塾変えで面談に来た生徒さんや保護者の方から話を聞く機会が

ある程度。

 

そこで初めて

(あー、そういえばそんな塾があったかもしれない)

なんて思い出すこともままありました。

 

振り返ってみると、

小規模塾でバシッとよい評判が

表立って飛び交う塾ってほとんどなかったな。

そう思います。

 

どうして

小規模個人塾の良い評判って

口コミになりづらいのか??

 

私は考えました。

 

そして

一つの結論に達しました。

 

それは

 

小規模な個人塾を気に入って通っている人ほど

「これ以上塾生が増えてほしくない」

と思っているから

 

です。

良い噂が広まって

通う塾生が増えてしまうと

その個人塾塾長の

生徒への指導の質が劣化してしまう。

 

塾長さんが忙しくなればなるほど

うちの子どもに手をかける時間が少なくなる。

自分を見てもらえなくなる

 

そういう風に

賢い消費者は感じるのだと思います。

 

だから

表立って

わざわざ良い評判を広めることなく

ひっそりと塾生生活を全うするわけです。

 

だから

零細塾は、零細塾のまま

終わってしまうこととなります。

 

じゃあ

どうすればよいのか?

 

この解を求めるのにヒントとなる塾を一つ

ご紹介します。

 

それは

 

東北地方のとある田舎にある塾なのですが

 

過去に私とSNS上でつながりのあった塾でした。

 

塾長が若く、30代前半の勢いのある塾でした。

 

立地的にも全く都会でもなく、

全国的には

「それ、どこなの?」

レベルの田舎にあります。

 

でも

その塾は常に満員御礼状態。

 

もはや広報をかける必要がないくらいの

満員状態。

 

どんな時も

キャンセル待ちの人たちで一杯。

 

年度が変わる三月には

とっくの昔に満員となる塾です。

 

だから

中3になってから入ろうとしても

もはや間に合わず

中1から入る方が多数います。

 

いい塾というのは

自分の塾が指導できる適性な人数を知っていて

それを厳格に守っている

 

という傾向にあります。

 

経営的な側面で考えると

無理矢理にでも生徒を入塾させて

月謝をもらった方がいいはずです。

 

でも

本当にいい塾は絶対にそういうことはしません。

 

この塾では各学年に人数制限を設けています。

これを厳格に守り、運営します。

 

 

良い塾は

お金ファーストの経営では長続きしないことも知っていますし、

何より

自分の指導の質を下げることに絶対に納得しません

 

金儲けのために塾をやっているのではない。

自分の指導の質にプライドを持ち

通う生徒全員の第一志望合格を本気で実現する。

 

そういった気概の塾だからこそ

安易に塾生の人数を増やすことはしないのです。

 

 

この人数制限を厳格にする

事にはもう一つの効果があります。

 

それは

行列のできるラーメン屋には

なぜか並んでしまう

 

というものです。

 

こんなにキャンセル待ちが激しい塾は

いい塾に違いない

 

というある種の伝説じみた印象を

地域の人たちに与えます。

 

まあ

これは狙ってできるようなことではありませんが

でも

長い年月

自塾の信念に基づいて歩んでいったのなら

たやすいことだと思います。

 

こういった塾が増えていくと

消費者側の選択肢も増えて

さらに

いい塾が増えると

大手塾の指導もよくなっていきます。

 

大手塾もバカばっかりではありませんので

ライバルが台頭してくると

企業努力をしていきます。

 

そんな風に

良い塾が増えて

塾業界が健全に発展していく地域に

なればいいなと思います。

 

 

 

なぜ、人は「餃子の王将」の行列に並ぶのか? (プレジデントムック) 大型本 – 2010/2/12

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