個別指導塾の実際は?そのメリット・欠点を徹底的に解説
個別指導塾は、学習塾の形態の中でも特に学習効果の高さを期待されるスタイルです。
一般的な集団指導とは異なり、マンツーマンや1対2といった少人数制で指導が行われ、
生徒一人一人にで合わせた指導ができるのが特徴です。
しかし、
個別指導塾にはさまざまなメリットとデメリットがあり、
すべての生徒に適しているわけではありません。
以下に詳しく見ていきましょう。
目次
個別指導塾とは?
個別指導塾とは、一人の講師がごく少数の生徒(一般的には1〜2人)を対象に指導を行う塾です。
生徒のペースに合わせて柔軟に指導内容を調整できるため、学力向上をサポートしやすい形式です。
この少人数体制により、学校での授業内容がわかりにくい場合や、特定の科目に弱点がある場合などには、適したサポートが期待できます。
個別指導塾のメリットと欠点
メリット
1. 質問しやすい環境
個別指導は、少人数のため生徒が質問しやすく
講師もすぐに対応できます。
集団授業では発言しにくい生徒も、個別指導では疑問を解消しやすくなります。
2.自分に合わせた授業内容
生徒の理解度ペースやに応じて指導内容が柔軟に変更されるため
得意な部分は前進、苦手な部分には時間を割くような調整が可能です。
効率的に学力を伸ばせる可能性があります。
欠点
1.費用が高い
個別指導塾は一般的に費用が高く、集団指導塾と比較すると授業料は割高です。
特にマンツーマン指導の場合はさらに高額となるため、
長期的な通塾には家庭の負担が大きいこともあります。
2. 経験の浅い講師が多い
個別指導の講師は、大学生のアルバイトやパートタイムである場合が多く
指導経験が浅いことも少なくありません。
また、
個別指導の講師は短期間の研修のみで即現場投入されることも多いため、
授業の時間配分がうまくいかず消化不良の授業内容になってしまいがちです。
個別指導塾の「隠された」欠点
個別指導塾に対しては、生徒の学力に合わせた指導が行われるというイメージが先行していますが、実際には隠れた欠点もいくつか存在します。
講師の経験不足
多くの個別指導塾では講師が大学生のアルバイトであることが多く、
指導経験や指導技術が不足している場合があります。
そのため、授業の時間配分や進みがスムーズにいかず、
テスト範囲が期間内に終わらないことも考えられます。
学習方法や習慣の指導が難しい
個別指導塾では、
学習の方法論や習慣作りについての体系的な指導はあまり期待できません。
講師がプロフェッショナルな指導者でない場合、
生徒にとって最適な勉強法や学習の持続力の強化方などについてのアドバイスを提供するのは難しい傾向にあります。
自主的な質問力が求められる
自分で質問ができる能力がある人は総じて学力レベルが高く、
何かのヒントさえつかめれば自分の力で学力を高めることが可能です。
しかしそういった生徒は多くはありません。なので、ほとんどの生徒は個別指導の授業、つまり講師と1:1で話す機会を持て余してしまうのです。
個別指導塾が向いている生徒とは?
すべての生徒が個別指導に向いているわけではありません。個別指導塾に通っているべきかどうかは、以下の点を参考にしてみてください。
簡単なことからじっくり学びたい場合
学校の授業についていけない生徒 学校の授業が理解できず、
もっと基礎的な内容からじっくり学びたい場合は、
個別指導が適しています。自分のペースで教えてもらいたい方にとって、
少人数制の授業は大きな助けとなります。
自分で質問ができる生徒
学力レベルが高く、
自分の弱点を把握している生徒も個別指導が向いています。
自分の足りない部分を把握し他者に質問できる生徒は少ないものです。
本来、個別指導ではそういったことまで含めて指導するイメージがあるにも関わらず、
世の個別指導塾ではそういった指導はしません。
その能力がないといったほうがいいかもしれません。
これは大変残念ですが、どうしようもないことです(講師が非正規雇用のため十分な従業員教育にかける費用を捻出できないなどの理由)。
まとめ
個別指導塾は生徒に寄り添った学習サポートを提供するために、
講師の経験不足や費用の高さといった課題も抱えています。
多くの場合、学習の方法や習慣を教えることは難しいため、
授業内容以外の指導にはあまり期待できないかもしれません。
特に、高額な費用をかけるまで個別指導を利用する必要があるかどうかは
慎重に判断すべきでしょう。
総合的に考えると、基礎学力を身に付けたい場合や
学習方法をしっかりと学びたい場合には、
講師の指導経験が豊富な集団指導塾も検討するのが良いでしょう。
個別指導が必要かどうかは、本人の性格や学習スタイルに応じて判断するのがよいでしょう。
塾選びの際の参考にしていただければ幸いです。