大道芸の料金徴収システムが引き起こす信用低下
皆さんこんにちは。
晩酌相撲です。
皆さんは大道芸を見たことはありますか?
私はとあるショッピングモールにて大道芸人さんの芸を拝見したことがあります。
その時は事前に張り紙にて告知がありました。
「11:00に〇〇スペースにて大道芸開催!」
の案内を見て時間通りに場所に行き、芸を見ました。
すると芸の最後の方に芸人さんが
「最後の芸は見づらいのでみんな、近くに寄ってください」
とアナウンスしました。
私含め、観客は皆、芸人さんの間近まで近づいていきました。
演技終了後、芸人さんは「最後にこの箱にお金を入れてください」と言い放ちました。
私はこの大道芸が有料だということに驚きました。
正直に言って、有料であれば見に行きませんでした。
仕方なく、お金を支払いましたが、この芸人さんへの印象は良いものではありません。
演技終盤で観客を近くまで集めたのは、お金を払わずに逃げることを阻止するためです。
大道芸の料金徴収システムはこんな感じなのでしょう。
大道芸の文化が分からなかった私は勉強になりながらも、
今後、大道芸を街中で観客として見ることはもうしません。
あまりに芸人さんのお金への執着が過ぎるからです。
お金を徴収したいのであれば、事前に有料であることを告知すべきだと私は考えます。
有料でも見たい観客に演技を披露した方が、その場の一体感は上がることでしょう。
不本意ながらお金を払わされる客を目の前にして、大道芸人さんは何を思うのでしょうか?
そして、その芸人さんのファンになる人はその日、現れたのでしょうか??
おそらくゼロだと思います。
東北地方はおそらく大道芸の文化がありません。
だから、大道芸を見る=金を支払う
という理解が追い付かない人がほとんどです。
どちらかというと、「二度とこの芸人さんとは関わらない」
と決める人の方が多かったのではないでしょうか?
であれば!
私が大道芸人だったらこうします。
まずは有料であることを告げる。
そして、
それでも支払いたくないという人には
SNSでの拡散を依頼する。
これで自分の名前が売れます。
目先のはした金より未来の信用を築いていきます。
その方が将来的にお金を手にすることができるでしょう。
SNSで拡散され、ファンが増えれば公演依頼が増えるでしょうし、
単純にSNSで収益化することもできてきます。
つくづく、この芸人さん(のみならずおそらく多くの大道芸人の方々)はもったいないことをしていると感じます。
もっと言えば、あえて有料であることを伝えながらも「今日だけは無料でいい」と宣言して「その代わり僕のファンになってSNSをフォローして拡散ください!」ということを続けていった方が収益になるのではないかと感じます。
目先の利益を見過ぎて結局損をしている。
そういったことは私たちにも起こりえます。
分かりやすいのが営業職の方ですよね。
例えば車の営業マン。
会う人会う人すべてに車を売りつける。
これだと警戒して買ってくれません。もし運よく買ってくれたとしても、続けて売り続けるのは難しくなるでしょう。
そうではなく、相手の得になることをし続ける。例えば相手の趣味に関する情報をいつも持って行ってあげたり
面倒ごとを買って出たりなどなど。
肝心の車を売りつけないあなたを見て相手は「なんとかこの人に恩返しせねば!」と思うことでしょう。
そうやって信用を積み重ねていき、いざという時に車の案内をする。
相手は喜んで買ってくれるでしょう。
目先の利益に囚われて相手に自社商品の宣伝ばかりして購入をあおり続ける。
相手はあなたと会うことすらしなくなってしまいます。
前述の大道芸人さんは、ダメな営業マンと似たようなことをしているのかもしれませんね。
反面教師として学んだ出来事でした。
参考になれば幸いです。