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問題を飛ばせない成績下位層の生徒たち

 
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塾ってホントに必要?そんな問いをずーっと自分に投げかけてました。塾の社員として14年。全国1位の売上を達成。塾選びについて"どストレート"に語っていきます!

テストのときに

「分からない問題は飛ばせ」

と教わってはいるもののそれができない。

 

成績下位の生徒に多く起こる現象です。

 

今回は

なぜ飛ばせないのか?

その原因の根本は?

 

についてお話してまいります。

もしもあなた、もしくはあなたのお子さんが該当するなら

解決の糸口になれば幸いです。

 

では参りましょう。

 

分からない問題を飛ばす場面

分からない問題を飛ばす場面は

大きく分けると二つあります。

それは

・試験中

・自学中

です。

 

この二つの場面は

同じ「問題を飛ばす」

でも本質が異なります。

 

世の教員・塾講師で

この事実に気づいたり、気づいていても

自分の指導に全く活かしていない方は思いのほか多いと感じます。

 

なのでこのページを読むことで本職の教員・塾講師よりも

「問題を飛ばすこと」について

高い専門的知識が身についてしまうことになります。

かなりお得な記事だと思います。

 

試験時に問題を飛ばす本質

試験中に分からない問題に時間をかけることはご法度です。

他に解けるかもしれない問題に手を付けられなくなってしまうからです。

 

どうせ

試験時間中には解けそうもない問題なのであれば

深追いせずに

確実に解けるであろう問題を優先的に解いていく。

 

そう。

試験時間中に分からない問題を飛ばすことの本質は

制限時間内により多くの得点を重ねること

にあります。

 

自学時に問題を飛ばす本質

一方

自習など自分で学習を進めているとき

同じように「どうやっても分からない問題」

にぶつかることがあります。

 

効率の良い学習を進めたいのであれば

ある程度の時間考えて手も足も出ない問題は

飛ばすことが肝要です。

 

さて

この時の本質は何なのでしょうか?

先ほどの試験中と同じく

「より多くの得点を重ねるため」

なのでしょうか?

 

実は違います。

 

試験時はあくまで「分からない問題は無視する

という位置づけなのに対し

 

自学時は

分からない問題を解けるようにする

ために問題を飛ばすわけです。

正確に言えば、

飛ばした問題は必ず戻ってきてもう一度チャレンジします。

 

人間の頭とは不思議なもので

解く道筋に見当もつかなかった問題でも

数時間後、数日後にもう一度やってみたらすんなりできた!

などということが多々あります。

 

クイズ番組でそういった経験が多くあるかもしれませんね。

クイズの正解発表がCMまたぎになったとき。

数分間のインターバルがあれば

正解にたどり着きやすくなりますよね。

 

そうなんです。

自学時に分からない問題を飛ばす本質は

自分の頭の中に寝かせておくため

だったのです。

 

これを意識しているのはプロでも少ないでしょう。

 

ちなみに

なぜ寝かせておくと問題が解けるようになるのか?

簡潔に言いますと

勉強中の人間の脳の状態には

・集中状態

・緩和状態

の二つがあり、

勉強中はみんな「集中状態」です。

 

しかし

集中状態は一つのジャンルしか突き詰められないため

思いつく解法が偏りがちです。

 

そこを行くと

緩和状態はジャンルを超えて多種の情報が行き来するようになるため

発想が豊かになる傾向にあります。

 

要するに

集中状態でしっかりインプットし

緩和状態で知識ジャンルの枠を取っ払った思考が可能となる

ということなのです。

 

だから

学校や塾のときしか勉強のことを考えない

という人は集中状態一辺倒ということになりますね。

 

これだと応用を利かせることが難しい。

 

ぜひとも勉強時間以外の緩和状態も活用したいところです。

 

 

なぜ問題を飛ばせないのか?

さて

なぜ問題を飛ばせない人がいるのか?

私の持論にはなりますが述べていきます。

 

究極的には

「自分の考えがない」

ということに尽きると思います。

 

いきなりでかいテーマになってしまいました。

 

どういうことかと言いますと

成績上位者は大体が問題を上手に飛ばします。

 

でも

問題を飛ばせない人は

問題を飛ばす余裕がないのです。

もっと言えば

どの問題を飛ばしたらいいのかが分からない

のです。

 

もっともっと言えば

自学中から問題を飛ばすことをしていないので

試験本番でも飛ばす問題の選択ができないのです。

 

普段、飛ばす練習をしていなければ試験本番でも実行できません。

 

問題を飛ばせない理由は

・言われたままのことしかやれない

・手取り足取り飛ばし方を教えられないとできない

ということになります。

 

「問題は第一問目から律儀に問題番号順に解くべきだ」

という学校教育の初期段階(小学校低学年)の教員からの指示を

忠実に守っている弊害でしょう。

 

教員の仕事は子供の成績を上げることではありません。

子供たちを管理し、逸脱者を出さないことが仕事なのです。

 

だから

授業中に皆一律に問題に取り組ませるため

こういった横一列の指導を重視します。

 

しかし

自分の頭で考える子供はやがて

「テストは一問目からじゃなくても自分の解けそうな問題から選択してもいけるな」

と気づいていきます。

 

でも

言われたことに忠実な子供は

馬鹿正直な解き進め方しかできずに成績が低迷していきます。

 

なので

 

「なぜ、第一問目から律儀に解き進める必要があるのだろうか?」

といった問いを自分や周囲に投げかける習慣を身に着けることが重要です。

 

これは一朝一夕にはできません。

なんせ、十年単位での思考習慣を変えることになるのかもしれないのですから。

 

だからまずは

指示を受けたときに「先生はなぜこういう指示を出したのだろう?」

と自分なりに考えて見ることから始めてみるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

問題を飛ばすことの本質を

二つの場面に区切って述べていきました。

 

ぜひこの二つの場面の「問題を飛ばす」行為を

有意義に活用し、学習効率を高めていきましょう!

 

ではまた次回!

 

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