個別指導 受講日程変更制度のウラ側
こんにちは。
晩酌相撲です。
今回は個別指導塾の受講日程変更制度のウラ側について説明したいと思います。
個別指導塾の日程変更可能制度
多くの個別指導塾では入塾の際、基本の受講曜日・時間を決めます。
普段はそのサイクルで受講しますが、
何か用事があるときや体調不良時は受講日程を他の日にずらす。
そういったことが多くの個別指導塾で出来るようになっています。
移動先の選択肢が少ない
いつに日程変更するか?
これを電話や対面で塾の受付に伝えますが、
第一希望では通らないことも多く、何回も「そこは空いていません」という声を聞かされ、
泣く泣くそのままでいいです…
なんてこともザラですよね…。
講師は学生アルバイトのため予定は未定
なぜ移動先の選択肢が少なくなるのか?
それは、講師が学生アルバイトのためです。
学生アルバイトは当然、バイトよりも大学での生活の方が大切です。
だから、大学の講義日程の変更やゼミや部活動・サークルの行事、
突発的な教授からの呼び出し、などなどイレギュラーが多く発生します。
中には自分の遊びの日程を最優先し、
事前に「シフト出勤OK」
とした箇所も平気で前言撤回します。
まあ自分が大学生の時も…って考えるとしょうがない気もしないでもないですが…。
塾の苦労
塾側は講師たちに事前に出勤可能日を集約します。
ただ、毎週レギュラーで出勤する箇所ならまだしも、
出勤確定していない箇所は未来永劫空いているわけではありません。
塾側が講師に
「明後日の20:30からの授業、入ったので出勤してね」
と連絡しても
「あ、その日はダメになりました」
ということが結構あります。
そうなると、また一から
その日程に出勤できる講師を探さなければなりません。
さらに、講師への連絡がリアルタイムで出来るとは限りません。
当日中に連絡がつかない場合も多々あります。
そうなると片っ端から電話がけをする羽目になります。
出勤可能な講師が見つからないと塾の職員は気が休まりません。
はっきり言って、生徒の成績やらその日の表情やら何やら
など全く気にすることができません。
受講日程変更は、塾側からするとかなりの負担です。
単なる事務作業が、極大疲労を引き起こします。
私はこの受講日程変更システムには無理があると思います。
これを前面に押し出している塾の職員は
このためだけに出社していると言っても過言ではありません。
生徒のデメリット
受講日程変更を、気軽にホイホイすることの生徒側のデメリットが一つあります。
それは
気軽に授業をうけてしまう
ということです。
自分の状態に余裕があるときばかりに受講しますので、
授業そのものに対する熱心さが希薄になります。
もしも
無理を押して、とある予定をキャンセルしてまで塾の授業に臨んだら、
人間心理として
「これだけの犠牲を払って塾に来たのだから、何かを持って帰ろう」
となるはずです。
しかし
自分の都合に塾を合わせた状態では
「何かを自分で持って帰ろう」
とはなりにくい。
もしかすると
「塾側が俺に土産をくれい!」
などと超受け身の心理になってしまっているかもしれません。
なので
受講日程変更を前提に、個別指導塾を選択するのは
生徒の成績アップのためにはあまりお勧めできません。
まとめ
個別指導塾の
受講日程変更可能制度は
このように無理があるシステムのため、
塾側の消耗が激しく、それが回りまわって
生徒への指導の質へと転化していってしまいます。
さらには受講する側、生徒の心構えをも軽くしてしまう可能性を秘めています。
もしも塾を活用するなら、
自分を塾の日程に合わせる
という塾を最優先する生活をした方がいいです。
そうでもしないと、成績は上がりません。
手軽に労力をかけずに学力が手に入るのなら、みな東大に合格してしまいます。
ぜひ、そういった視点も持っていただき、
お子さんの塾選びをしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。