晩酌相撲ブログ

個別指導の講師は同僚に引継ぎをしない…

2020/10/14
 
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塾ってホントに必要?そんな問いをずーっと自分に投げかけてました。塾の社員として14年。全国1位の売上を達成。塾選びについて"どストレート"に語っていきます!

皆さんこんにちは。

晩酌相撲です。

大手学習塾の大規模教室のマネージャー経験をもとに
塾の裏側を発信中です。

 

さて

今日は

個別指導の講師は授業の引継ぎをしない

ということについて書いていきたいと思います。

結構ひどい世界なんです…。

 

先日、こんなツイートをしました。


これも踏まえ、以下に詳しく述べていきます!

 

 

個別指導は生徒ごとに進める内容が全く違う

個別指導は、集団指導と違い、生徒一人一人の授業内容が異なります。

例え学年や科目が同じであっても授業進度や使用教材も千差万別。

 

特に高校生は自分で持参した問題集(学校指定問題集が多い)を使用します。

生徒が持参する問題集は塾に置いていないため、

講師が予習するにはそのコピーを取っておく必要があります。

生徒から借りて事務所にあるコピー機でとるのですが、これがなかなかに面倒くさい。

だから多くの講師は「とりあえずなんとかなるだろ

っていう甘い精神でコピーを取らず、次回の授業も予習せずに行き当たりばったりで臨んでしまうことも多々あります。

 

予習ができる環境を相互協力で作る必要があるが…

まあ、百歩譲って、次回授業を自分で担当するなら自己責任ですが、

次回が別の講師になるのだったらこれは大変です。

全くの手探りで授業を進めなければなりません。

ノー予習での授業…

これほどの詐欺商材はあまり世間では見かけないのでは?というくらいぼったくりです。

 

その場をしのげればよいという発想が根強い

個別指導の講師はご存知の通り、そのほとんどがアルバイトの大学生です。

基本的に個別指導の講師になろうとする奴は

楽して稼ぎたい

という思考で入社してきます。

飲食店や接客のように明らかに大変な仕事を嫌い、

子どもの隣に座っているだけで水準高めの給与が発生する仕事。

そういう個別指導講師という仕事を選択します。

 

だから、次回の講師がやりやすいように、とか生徒のために講師に引継ぎを…

などという発想にはなりにくい。

残念ながら、個別指導講師の実情はこういう感じなのです…。

 

まとめ

こんな感じで、基本的に個別指導の講師はスタッフ間での引継ぎは詳しく行わない

と見た方がよいでしょう。

とにかくその日の授業を成立させる。

それが至上命題です。

担当生徒の現状を把握して最終的に何点まで引き上げるか?

などの計画は立てません(それが自分の仕事ではないと思っているからです)。

 

大学生ですから、無理もないことかもしれません。

まだ社会経験がなく、これまで小学校・中学校・高校・大学と

自分はお客様だったのです。

自分が受け身でも学校側が至れり尽くせりやってくれましたし、

逆に学校側(先生)が適当な授業をしても文句は言わず、甘んじて受け入れてきたと思います。

だから自分が生徒に授業をするときもボランティア感覚なのです。

大げさに表現すれば、

授業をしてやってる

という認識です。

 

ただそれは公教育の話。

塾は民間の教育機関です。

顧客からお金をもらい、成績を上げるという(暗黙ではあれど)約束を実現することで

成り立つ私企業です。

 

こんなことを意識できないので授業成立だけを目指すという詐欺行為に等しい愚行を毎日のように行っています。

 

ただ

私は世の大学生個別指導講師を悪く言うつもりもなく、

個別指導という成立しえない無謀な形態を続けている企業側に責任があると考えます。

 

一部の優秀な個別指導講師もいますがそれだけで成り立つほど数はいません。

 

世の個別指導を提供している塾にはぜひとも自浄作用を機能させ、

まともな指導を提供できるようになってほしいと思います。

 

 

以上、皆さんの塾選びの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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