職場に赤ちゃんを連れて行ったっていい
首相官邸にて行われた先日の官邸会議に、赤ちゃん連れの女性が参加したとのことでニュースになっていました。
それについて感じたことを述べていきます。
画期的な出来事だった
史上初の赤ちゃん連れの会議参加。史上初なので非常に画期的な出来事でした。マスコミ各社もこぞって報道していましたから。
しかし、この現代、2023年にやっと、赤ちゃん連れOKとなったのはちと時期超遅すぎなのではないだろうか?私はそう感じました。
それゆえの時代遅れ感が否めない
日本は少子化真っ最中で、今後もどんどん出生率が下がり、人口は減少してきます。これに抗うことはできません。
だからこそ、もっと子育てをしやすい、その前に赤ちゃんが出生しやすい環境を作ることが国には求められます。
しかし、国は、イヤ、国だけではなく私たち日本人は、子どもをないがしろにし続けました。
この「赤ちゃん連れで会議」実現がこんなにも遅きに失したのは、そういった背景が日本を覆っているからだと私は考えています。
なぜ赤ちゃんを連れて仕事をするのはいけないのか?
そもそも、なぜ赤ちゃんを連れて仕事をしてはいけないのでしょうか?
私はここに強い疑問を持っています。
別に赤ちゃんを抱っこおんぶしながら仕事をしてもいいのではないか?
しかも、母親だけではなく、父親も我が子を抱っこおんぶしながら仕事をしてもよいのではないか?
私は強くそう思っています。
当然、物理的な危険が伴う仕事はダメでしょう。例えば建設業や土木業、製造業など。
そうではなく、例えばオフィスワークでは子供を抱っこしながらパソコンをいじったり書類を整理するなど、全く不可能でも何でもないのではないでしょうか?
私は自動車販売員の経験がありますが、赤ちゃんを抱っこした営業マンから車の説明を受けてもいいのではないかと思います。
むしろ、ファミリー層への商品訴求効果が上がると私はにらんでいます。
小売店の店員さんが赤ちゃんをおんぶしながら接客しても全く問題ないと思います。
赤ちゃんのみならず、幼子を職場に連れてきて仕事にあたってもよいと思います。
私の意見は突飛に思えるかもしれませんが、もしも未来にこんなことが実現できたならば、「赤ちゃん連れで職場などもってのほかだ」という意見の方が非常識になるに違いありません。
今の赤ちゃん・子どもたちに対する捉え方を私たち自身が変えるフェーズに今、到達しているのだと私は思っています。
赤ちゃん・子どもは迷惑だという先入観は必要?
赤ちゃん・子どもはフォーマルな場にふさわしくない。
こういった意見も根強いと思います。
確かに、静粛さを求められる場所。例えば映画館や美術館、図書館や商品をダイレクトに陳列している業態の店舗など。
こういった場所で子どもたちを自由に行動させることは難しいと思います。
余談ですが、私が5年ほど前、飛行機でハワイに向かっていた時に同乗していた親子連れ。
その赤ちゃんが夜通し泣きまくっていたため(赤ちゃんにとってエコノミーで8時間フライトはつらいでしょうね…)一睡もできなかったのはいい思い出です。
※時差対策で機内で寝ておく必要が、ハワイ旅行にはあります。
ですが、赤ちゃんが泣いてもよい場所、例えば外での営業活動などは赤ちゃん連れでも問題ないのではないでしょうか?
これが、1歳を過ぎ、自力でハイハイや歩行ができる年齢に達してくると、職場に連れて来るハードルも上がってしまうと思いますが、
赤ちゃんならセーフでしょう。なんせ自分が抱っこおんぶしているのですから。
これを、父親と母親がいる家庭ならローテを組めばよいですし、シングル家庭も一時保育などと組み合わせて勤労の機会の確保と育児負担の軽減を図ることができるでしょう。
問題は、「何がなんでも赤ちゃんや子どもを職場に連れてきてはいけない」という先入観が私たちの中に存在していることです。
だから、私たちの住む日本は少子化してしまったのだと強く思います。
今私たちがアップデートしたい価値観は
「職場に子供を連れて行ったって全然イイじゃん!」
です。
赤ちゃんを抱っこおんぶしながら仕事をする。
そんなことが当たり前になる時代の到来を早く見てみたい。
切に願っています。
本日は以上です。