質問をコミュニケーションに使う
皆さんこんにちは。晩酌相撲です。
今回は、会社組織などで働く方々へ向けて、特に若年層の方々に参考になりそうな
「会社の人とのコミュニケーションの取り方」
についてお話していきます。
上司や先輩とのコミュニケーション術の参考になれば幸いです。
向こうからの接触が少ない職場がある
世の中には様々な会社があります。
一から十まで逐一、行動を指示されるような職場もあれば、質問をしない限り何も教えてくれない…、なんていう職場もあります。
どちらにせよ、周囲の人々、特に上司や先輩たちとのコミュニケーションをうまくとりにくい状態にある人は意外と多いものです。
そんな時、どうやって上司や先輩に話しかけようか…??と悩む人がことのほか多い。長年のあいだ、中間管理職として勤務してきてそう感じます。
コミュ力の高い人なら全く悩まない事なのでしょうが、残念ながら、コミュ力の高い人の割合は限られています。
多くの人はコミュ力が普通~低いのです。
さあ、どうやってこの状況を乗り越えようか?
以下をご参考になさってください。
話題が恒常的に見つけられないときに活躍するアレ
先輩や上司にどうやって話しかけたらよいのか?
迷ったら、質問をうまく活用するとよいでしょう。
考えてみますと、新入社員からいきなり「今日はいい天気ですね」などと世間話を振られても先輩や上司は逆に困ってしまうのではないでしょうか?
先輩や上司も、新入社員と同様に相手の状況や背景をあまり知りません。だから、世間話を振られても中身の薄い会話に終始せざるを得ません。
会社で働いている間は、会話する相互の関係性が成り立っていないとなかなか「世間話」は成立しにくいものです。
仮にもビジネスの場に身を置いている時間帯に、突然仕事と関係のない話を吹っ掛け、コミュニケーションを完結させるのは特に新入社員にとっては至難の業です。
先輩や上司の立場としては、相手(新入社員など)の置かれている状況や背景を知らずとも答えられる会話内容を振られる方が圧倒的に「楽(らく)」なのです。
だから、新入社員の皆さんは、ぜひとも仕事内容に関する質問を投げかけてみましょう。
相手はかなり答えやすくなるでしょう。
人は「訂正したがる」性質を持っている
なぜ仕事内容に関する質問がコミュニケーションに有効なのか?
それは、人間は間違ったことを言われると訂正したがる性質を持っているからです。
例えば私の経験で言えば、車の営業マンだったころ、お客様から「お宅の車、高いんでしょう?」と言われた際に
「いえ!そんなに高くはありません!」
と真っ向から瞬間に否定する言葉を重ねてしまっていました。
営業成績を上げる観点からすると大間違いの行動なのですが、今回はそれはさておき、
このように人間には「間違っている(と自分が思っていること)を言われると瞬間的に訂正したがる」
という傾向を持っています。
※これはおそらく学校教育の影響なのではないかと思っています。だから、日本人特有の性質の可能性もありますがこれも今回の本題からはズレますので深入りしないようにします…。
というわけで、質問をあえてコミュニケーションツールとして活用してしまいましょう!
一つだけコツがあります。
それは、こちらからの投げかけをクローズドクエスチョンにすることです。
要するに、「はい・いいえ」で答えられない質問をすることです。
なので、極端な話、自分でも答えが分かっている事柄でもあえて間違った認識をしているように見せかけて質問することも有効だと私は考えます。
例えば、「この帳簿は時には机上に出しっぱなしても問題ないでしょうか?」など、本当は帳簿はいかなる時でも所定の位置に戻さなければならないということを知っていても、
さも例外があるかのように誤認している聞き方をしてもよいと思います。
そうする相手は「ダメダメ!どんな時でもあの棚に戻しておかなきゃダメだよ。」と返答が来るでしょう。
うまくいけば、そのルールを破ったことで発生した過去の失敗事例も披露してくれるかもしれません。
「前に帳簿紛失騒ぎがあって、よく探したら隣の部屋にあってすごく揉めたんだよ…」という具合に。
そこからまた、こちらから新たな質問事項が生まれ、会話として成立していく流れが生まれてきます。
お礼を明確に伝える
そして必ず、質問に答えてくれたらそのお礼をはっきりと伝えましょう。
聞きっぱなしだと相手は答えがいを感じてもらえません。
お礼を聞くことで、「この質問に答えてよかったな」という感覚を持ってもらうことができます。
仕事の内容に関することではありますが、こういった会話というコミュニケーションを多くとる相手に対して敵意を抱く人はいません。
仕事は人間関係が一番の基本となりますので、コミュニケーション頻度を増やすことでその関係性を気づきやすくなります。
ぜひともこの「質問」という手段を用いて、会社でのコミュニケーション頻度の増加とそれによる人間関係構築に役立ててください。