教材費が高い塾は大体ボッタクリ
大手塾の教室長として
全国三位の売上(一位じゃねーのかよ)を達成した逸材である
この私が提唱する今回の内容。
テーマは
学習塾の教材費。
「高い月謝の他にまだ金かかるのかよ」
って言いたくなるコストナンバーワン
と言っても過言ではない
教材費という名の邪魔者。
結論からいきなり言うと
教材費の高い塾はボッタクリである
このことについて今回は述べていくこととするので
結構参考になると思うなぁ。
目次
塾の教材
塾の教材は高い傾向にある。
塾の中には、毎月「教材費」の名目で料金を計上しているところもある。
そして
少数派ではあるが
入塾時に数十万円の教材を一括購入させられるところもあるようだ。
まあ、一気に数十万円はさすがにボッタクリと分かるであろうが
月に2000円くらいだったらそれほど高くないんじゃない?
なんて思うかもしれない。
だが
ちょっと待ってほしい。
この記事で定義する
「高い教材費」とは
1科目につき、年間で1万円を超える
事である。
そう。
1万円はセーフであり
1万1円はアウトなのである。
え
意外と基準キビシくね?
そう思うのも無理はない。
大体の塾が1科目で年間1万円以上かかるのだから。
残念ながら世の塾のほとんどは
ボッタクリと言っても過言ではないのである。
実際に使用していた教材
塾が提供する教材は
一冊一冊の値段は意外と高くない。
塾で購入させられる教材の種類としては
①塾の授業用の問題集(メイン教材)
②学校定期テスト用の問題集(自学用のサブ教材)
③春・夏・冬の季節講習用問題集(ページ数少な目の教材)
の3種類に分かれる。
基本的にこのすべての種類の購入が前提だ。
入塾時一括購入の場合もあるし、
その都度購入の場合もある。
私がいた塾ではその都度購入だった。
その方が良心的だと思う。
一括購入のメリットは顧客側にはない。
(退塾した場合を考えるとリスクしかない)
【使用していた教材実例】
中学3年生をモデルに教材の内訳を見てみよう。
私が勤務していた塾で使っていた中学生の教材はこれだ。
①塾の授業用の問題集(メイン教材) ¥1,600
②学校定期テスト用の問題集(自学用のサブ教材) ¥1,400
③春・夏・冬の季節講習用問題集(ページ数少な目の教材) ¥800×3=¥2,400
※以上の教材は残念ながら
一般消費者に向けての販売はされていない(塾への販売のみ)。
価格は全部で6,000円未満。
※価格は塾により若干前後する。
教材会社から仕入れたらその後の販売価格は
その塾その塾独自で決められるため。
まれに「順調すぎてもう一段階難しい問題集に進んだ」
という生徒も現れるが、1,600円プラスになるに過ぎない。
それでも7,000円ほど。
教材費年間1万円には到底届かない。
しかし、世の多くの塾はこれらに加えて
・計算ドリル
だの
・入試直前問題集
だのと
事あるたんびにあれ買えこれ買え
と迫ってくる。
皆さんの塾はどうだったろうか??
医学部合格だって市販教材で十分
私は職業柄
秋田大学医学部医学科の学生と話をする機会が多かった。
彼らは間違いなく勉強エリートである。
そんな彼らが口をそろえて言うのが
「学校教材だけで勉強してました」
という一言。
(ただし、何回も何十回も繰り返し解きまくっている。)
特殊な問題集など使わずとも
超難関の国立大医学部医学科に合格できちゃうのである。
例えば数学であればこんな具合だ。
【秋田大学医学部医学科合格に必要な教材】
・教科書※注
・教科書傍用問題集
【数ⅠA】
改訂版教科書傍用4STEP数学1+A 単行本 – 2017/2/1
¥792
【数ⅡB】
改訂版 教科書傍用 4STEP 数学2+B〔ベクトル,数列〕 単行本 – 2018/1/1
¥ 1,423
【数Ⅲ】
改訂版4STEP数学3―教科書傍用 単行本 – 2018/12/1
¥825
・青チャート
【数ⅠA】
チャート式基礎からの数学I+A 単行本(ソフトカバー) – 2019/1/24
¥2,101
【数ⅡB】
チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B 単行本 – 2019/11/1
¥ 2,365
【数Ⅲ】
¥2,156
センター(現共通テスト)過去問など
共通テスト問題研究 数学I・A/II・B (2021年版共通テスト赤本シリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2020/4/19
¥1,078
2022共通テスト総合問題集 数学I・A (河合塾シリーズ) 単行本 – 2021/6/11
¥1,210
2022共通テスト総合問題集 数学II・B (河合塾シリーズ) 単行本 – 2021/6/11
¥1,210
入試過去問
秋田大学 (2021年版大学入試シリーズ) 単行本 – 2020/10/25
¥2,310
以上だ。
大学受験、特に理系数学は数Ⅲまでカバーする必要があるため冊数は多くなるが
教科書以外、全て書店で手に入る(傍用問題集の解説書だけは一般消費者入手不可なのだがAmazonでは高値取引されている。学校から配られたらなくさないようにするか全部スマホに撮っておこう。メンド!)。
合計の金額こそ16,000円弱(教科書を除く)になってしまうが
これは3年間でかかる教材費である。
このように
勉強のエリートほど
最少の冊数、最少の金額で成績アップを実現している。
※注:教科書の難易度に注意が必要。
非進学校の場合、中学レベルの問題しか載っていなかったり、
そもそも数Ⅰしか授業でやらない奇跡の学校もある。
ちなみに
暴論かもだが、もしそういった高校に入ってしまった後で
医師を志すのであれば進学校に入り直す
(できればその年度中に転校、学力的に無理なら浪人して学力高めて高校受験しなおす)
のが現実的だろう。
なぜ教科書と市販の教材のみで大丈夫か?
国公立の高校・大学の入試問題は
「指導要領から逸脱した内容は出題されない」
という暗黙の(?)了解のもとに作成されている。
要は誰も知らないマニアックな問題など出ないのである。
(私立の学校はこれに該当しないものも多々ある)
全ては教科書と市販の問題集の範囲内で問題は作成される。
もし仮に
指導要領を逸脱した問題を
国公立学校が出題してしまったら
その問題作成者は批判の的となる。
前例を覆す気概のある問題作成者がいれば別だが
今のところそういった傾奇者は現れていない。
まとめ
国公立の学校に入るために
特殊な問題集など必要はない。
このことを今回はお分かりいただけたかと思う。
同時に
超難関の秋田大学医学部医学科に合格するのに必要な教材(数学)も
すべて網羅した。
さて
皆さんの周りの塾の教材費はいかほどだろうか?
本当にその教材を用いる授業が必要なのだろうか?
学校の問題集をしっかりやりつくしたのだろうか??
ここら辺を振り返りながら
塾が必要かどうかを見極めてほしい。
今回は以上です。
また次回!!